【評価制度】無意味な評価制度はモチベーションの低下につながる
会社組織を辞めてフリーとなってしばらくが経ちました。
私は転職活動をしたことはないのですが、会社が吸収されたり、グループ会社へ移籍したりという形でいくつかの会社組織に属する機会がありました。
そのすべての会社で「評価制度」というものがあったのですが、私は評価制度というものが大嫌いでした。
評価制度が無意味と感じたのもフリーになった理由の一つなのかもしれません。
私が評価制度が嫌いな理由を書いていきます。
前提として、すべての評価制度が無意味と言うわけではないことを書いておきます。
まず、私が所属していた会社はよくあるIT企業で、特定派遣の仕事がほとんどでした。
そのため、人事評価を行う上司が自分がどんな仕事をしているか知らない状態で人事評価をすることになります。
毎回のことながら、人事評価をする際に自分がどんな仕事をしているかを説明する必要があります。
そんな状態ですから、上司が自分の仕事を評価することが出来るはずがないんですよね。
派遣先で作業をする関係上、家で人事評価シートなるものを書くことになるのですが、もちろん残業申請は出来ません。
頑張って書いたところで、当たり障りのない評価になることが分かっているため、人事評価シートを書く必要を感じないんですよね。
会社が2回吸収されたころ、また新しい上司になりました。
例に漏れず自分の仕事の説明をして人事評価をすることになるのですが、その上司は技術のことが一切分からない人でした。
プログラミングどころか設計すら出来ない人だったため、そのような人が何を評価するのかという気持ちで人事評価シートを書きました。
その会社の人事評価シートは普通に仕事をしているだけだとマイナス評価になる前提のものだったのですが、その頃には転職を考えていたこともあり、マイナス評価おかまい無しで書きました。
すると、その上司からは「他の人はこれくらいの点数だから、人事評価シートを書きなおしてね」なんて言葉が飛んできました。
他の人に合わせる必要がどこにあるのでしょうか。
技術的なことを書いても何一つ分からない上司ということもあり、人事評価シートの書き直しは難儀しました。
上司が書き直しを命じた理由は、マイナス評価の社員がいると自分の評価が下がるからでしょうね。
ちなみに、その年の人事評価は例に漏れず真ん中の評価でした。
会社の都合で移籍した会社でも、当然のように人事評価シートがありました。
そして、当たり前のように私の仕事内容を知らない上司が人事評価をすることになります。
前の会社と同じようにマイナス評価になるように人事評価シートを記入すると、上司が普通評価になるようにポイントを割り振ってくれました。
書き直しでないだけ有難いのですが、理由としては前の会社と同じ理由だと思います。
その頃には独立する準備を進めていたため、人事評価への興味はかなり薄くなっていました。
そして、私が会社を辞めて独立したいという話をしたときに面白いことが起きました。
上司、別の部署の上司、更に上の取締役が集まり、辞めないように説得してきたのです。
そこで出た話にこういうものがありました。
「君は優秀だから、人事評価を最高ランクにする。」
「だから辞めないでほしい。」
それを聞いて、驚きました。
あれだけやる気なく書いた人事評価シートが、一気に最高ランクへと跳ね上がったのです。
人事評価というものが、どれだけ無意味なものかが分かった瞬間ですね。
当然この提案を蹴って会社を辞めることになりました。
独立の準備も進めていましたからね。
ネット上の色んな記事で書かれていることではありますが、人事評価というものは給料を上げないため、下げるために行われているものです。
また、上司や人事が自分達が仕事をしている、評価をしているという満足感のためにやっているところも多いでしょう。
そんなことのために時間とコストをつぎ込み、社員のモチベーションを下げるような人事評価は無意味どころかマイナスでさえあります。
客観的に評価することも難しいことですから、そんな状態の人事評価であればやらない方がマシですよね。
私のように、転職を促すきっかけとなっていることも多いかもしれません。
最後にもう一度書いておきますが、すべての人事評価制度がこのような状態というわけではないかと思います。
ちゃんと機能していればモチベーションの上昇につながるのでしょう。
私の書いたような妄言に惑わされず、しっかりと考えて動きましょう。
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